制御の基本
入出力にかかわる
部品たち

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前回は、リレーについて解説しました。今回は、回路を構成している仲間たちを見てみましょう

入出力にかかわる仲間たち
名称は、使用する会社や場所によって、多少異なる名前で呼ばれている可能性がありますのでご注意下さい。

入力 リミットスイッチ
機械の制御には欠かせません。機械の位置の計測や材料の有無など、あらゆる場所に設置されています。
油や水・ほこりに負けず、がんばっています。
イラストのようなローラーレバータイプの他に、上から押し込むプランジャータイプや、太い針金状のロッドタイプ等様々な種類があります。

入力 選択スイッチ
制御盤でよく見かけるスイッチです。
手が当たっただけで回ってしまうので、単に電源のON/OFFという用途よりは手動時の機能(作業)の切り替えなどによくつかっていました。主電源の操作や、重要な切り替えには、鍵つき(鍵を挿さないと回せない)のものを使います。

入力 押しボタンスイッチ(押してON)
これも制御盤等でよく使われます。ボタン部分の大きさや形状は色々あります。
イラストのように周りに枠がついていて、押し込むタイプのものは、間違って押してしまう危険が少ない形です。ほこりや水のかかる環境では、ボタン部をゴムで覆ってあるタイプもあります。街ではそのものズバリ、「押しボタン式信号」でみかけます。基本的に押している間だけ接点がONになるタイプです。

入力 押しボタンスイッチ(押してOFF)
押しボタンスイッチです。
このタイプは主に緊急停止などの非常用に使います。押しやすいようにキノコみたいにボタンが出っ張っています。
(余談ですが、クイズの回答者にはこの形がお勧めですね)
非常用には押した後、押し込んだ形でロックするものが使われる場合もあります。(解除は回して戻る)
停止などの用途に使うときは、常時はONで、押している間だけ接点がOFFになるタイプのものを使います。

入力 光電スイッチ
光を発する発光部分と光を受けて動作する受光部分から成り立っています。
発光部分と受光部分が別々になっているものは、主に人や物が通過したかの確認用に使われます。また、発光部分と受光部分が同一になっているものは、物の存在を確認する用途等に使われます。

入力 近接スイッチ
主に金属の検出に使われます。
スイッチを対象物に直接当てなくても、接近(5mm〜30mm:種類によって異なる)することによってON/OFFします)
地図の裏側に金属を貼りつけて、宝捜しゲームに使えるかも

入力 その他 各種スイッチ・センサー
上記以外にも、フロートスイッチ(水の量や流量)、プレッシャースイッチ(エアー圧等)、物体の色を識別するセンサーなど多種あります。

出力 電磁弁
エアーや水・油等の流れを制御する弁です。エアや油圧シリンダなどを動かすときに使います。
電流を流している間だけ動作する場合と、一旦制御が切り替わるとその状態を保持する場合とがあります。
自動水栓などには前者が使われます。

出力 表示灯
パイロットランプや回転灯(パトライト)など、ヒカリモノ全般