リレーシーケンス回路
色タイマー
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3分タイマーの応用
前回のタイマーで、がっかりした人もいるでしょう。
3分タイマーの目的としては達成できましたが、心にぽっかりと開いた穴を埋める応用です?


題して「色タイマー」
英語でかけない理由もありますが、ちょっとつくってみたいと思います。
開始すると青色に光ります 青点燈で2分30秒経過後、赤色の点滅 赤点燈が10秒経過後消灯
赤点滅が30秒経過後、赤の点燈
シーケンス回路の解説については、点滅回路の項目も参照して下さいね


まず発光ユニットを設計します
発光ユニットは、ドーム状のカプセルにLEDを、赤・青各3個ずつ搭載します。
コントロールユニット(ステキPLC)には、5V・Y10・Y11の3本を接続します(下図参照)
絵ではわかりやすいように、LEDに色をつけていますが、外見が透明なLED物が良いでしょう。
私は赤と青それぞれ広角発光の超高輝度LEDに光拡散用のキャップをはめて使いました


これが「色タイマー」の発光ユニット

今回使用したLEDで、計算してみます。
LEDは電流をあまり多く流すと寿命が極端に短くなるので、IFを約10mA程度に抑えます。
(青LED) VF=3.6V,IF=10mAの場合、(5-3.6)÷0.01=160→160Ω
(赤LED) VF=2.2V,IF=10mAの場合、(5-2.2)÷0.01=280→300Ω
抵抗はE24系列と呼ばれる定数の値しかないので、計算で求めた近似値の物を使います。 
私は手持ち部品の都合で赤LED用には330Ωの抵抗を使いました。


実際にステキPLCに接続して動かします

ハード結線図

接続する際には、発光ユニットの
結線も、必ず確認してください。
この絵では抵抗は記入してあり
ませんが、必ず入れてください。
極性を間違えたり、定格を超える
電圧・電流を流すとLEDの寿命が
短くなったり、破損する可能性が
あります。

シーケンス回路
T00とT01は 設定値Kが255を超えているために、この環境で
コンパイルできないことが判明しました。
回路の内容はとりあえず上の図と下の解説でご確認ください。
こちらに対策済み連枝シーケンス回路を用意しました

(25秒タイマを何段か重ねて目的の秒数を確保します)


シーケンス回路の動作を追ってみましょう
1. 起動スイッチX00がONになると、M00の自己保持がかかる
2. M00がONになるとT00のカウントが始まります
T00の定数1500=150秒=2分30秒(青LEDのON時間を決める)
3. T00がON(カウント満了)になるとT01のカウントが始まります
T01の定数300=30秒(赤LEDの点滅時間を決める)
※T03とT04で、点滅のON/OFF時間を決めています
※M00,T00,T01,T03の条件の組み合わせでLEDの点灯条件を決めます
4. T01がON(カウント満了)になるとT02のカウントが始まります
T02の定数100=10秒(赤LEDの点灯時間を決める)
5. T02の定数T02がカウント終了した段階でM00の自己保持を自分で切断
※この後、回路はX00がONになるまで再びスタート待ち状態になります
各時間配分気に入らない方は自分で調節してください。


いつものごとく、リレーがカチカチ鳴りますので臨場感が欠けるかもしれません。
雰囲気を尊重したい場合は、直接駆動にすれば良いと思います。

さあ!変身するのも良し、カップめんをつくるも良し、思う存分楽しんじゃいましょう。
設定時間を変えたい方は、お好みでタイマーの定数を変更してください。

ところでこの回路、起動スイッチはあっても終了スイッチはありませんね。
そう、正義の味方は後戻りしないんです。
変身したあとに「やっぱ や〜めた」じゃかっこわるいですからね。

正義の味方になれない方や、応用力をつけたい方は
自分で停止スイッチを入れて下さい。
どこに入れるか・・・?
自己保持を切るだけですから、もうわかりますよね。

参考までに、ここにハード結線図だけ載せておきます。


いい感じになってきました。もしよろしければ製作レポートもご覧ください

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