リレーシーケンス回路
点滅回路
メニューへ戻る


点滅回路
とっても簡単な点滅回路実習です。異常が起きたらランプを点滅させる等の用途に使えます。
アセンブラやCではクロック数や割り込みなどで点滅周期を計算したり・・・と大変ですが、
シーケンス回路ならタイマーを使うだけなので簡単です。では、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。

思い浮かべるのは、踏切の警報機や夜間の点滅信号や歩行者用信号の変わり間際かな?
あと、ヒーローの戦える時間があと僅かになったときに点滅させたりとか・・・


まずは点滅の基本回路です(タイマー2個使用)

点滅の基本回路

PLCは原則として回路を上から下、左から右というように処理をしていきます。

シーケンス回路を時系列で追ってみます
(1行目)電源投入後はまだT01はカウント満了していないので、T01のB接点を通ってまずT00がカウントを始めます。
(2行目)T00がカウントを終了するまでは、接点T00はOFFになっており、T01はまだカウント開始できません。
(3行目)T00がカウント満了まで、Y10のコイルはOFFのまます。

次にT00が設定時間(0.7秒)経過すると・・・
(1行目)まだT01はカウント満了していないので、T00のコイルはONのままカウント完了状態を維持します。
(2行目)接点T00はONになり、T01のコイルがONとなり、今度はT01がカウントを開始します。
(3行目)T00がONとなるとY10もONになります。

さらにT01が設定時間(0.7秒)経過すると・・・
(1行目)T01がカウント満了で、T00のコイルへの回路が途切れるのでT00のコイルはOFFになります。
(2行目)T00の接点がOFFになると、T01のコイルへの回路が途切れ、T01もOFFになります。
(3行目)T00がOFFとなると、Y10もOFFになります。

この後、また一番上へもどって、動作を繰り返します


実際にステキPLCに接続して動かします

ハード結線図

シーケンス回路

起動・終了のスイッチによる自己保持回路をつけて、踏切警報機(点滅のみ)にしてみました
表示電源は使用する赤灯の定格に合わせてください。LEDを使用する場合、制限抵抗を忘れずに。

スイッチX00がONになるとY11とY12が交互に点滅します。スイッチX01がONになると点滅が終了します。
Y11とY12に赤ランプを接続すればOKですね

あとは、あの「カンカン」と鳴る音源を用意すれば、踏切ができあがりです。(第3種踏切)
さらに、小型のサーボモータ(コントローラも必要)に、あの黄色と黒の遮断棒も付けると完璧かな?(第1種踏切)


設置方法の図

(電車が踏切に接近するとX00がONになるように設置し、踏切を通過したあとにX01がONになるように設置します)
とにかく「自動で動く」というのが感動の瞬間です


出力にリレーを使っていますので、点滅時にリレーから、カチカチと音がします。
「ここはカチカチ山?」と間違えられるかも・・・
どうしてもカチカチ音が気になる方は、リレーを使わず直接駆動にすると解決します。
リレー駆動と直接駆動が混在する場合は、トランジスタアレイを別にしたほうが良いですね。
出力電圧や電流はどれだけ流せるか、詳しくはデータシート等で確認しましょう。

リレーを使わない場合の出力回路や、外部音源・遮断棒の制御は、宿題ということにしておきましょうか。


この回路の点滅周期を変えて何回路か組んで、クリスマス用イルミネーションとして、
ツリーを飾ってもきれいでしょうね。


なんだか少しずつステキになってきました。

実習課題メニュー