自習時間
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自動OFF
単純動作機械の1サイクル終了時など、割と使う回路です。
「自分で自己保持を切る回路」
リレーでの基本的な自己保持回路がやっぱり基本です。
X00を押すと起動がかかる。X01を押すと停止。

図1
起動保持がかかると同時に、作業を始め作業終了になると
作業終了(M99)接点により起動保持がOFFになります。
自分で起動リレー(M00)を切って終了します。

慣れない方から見れば成立しないようなタイミングの回路ですが、PLC側としては
順に回路を追って動作していくので、時系列で考えれば簡単です。

全自動洗濯機の動作も同じような感じで、電源が切れますね。


ちょっと違う応用を考えてみました
トイレの自動換気扇
窓やドアに付ける防犯用のリードスイッチ(磁石とセットになっているタイプ)などを使って
戸を開けたら換気扇がまわり始め、タイマーによって一定時間が経過するとOFFになります。

リードスイッチの動作がA接点かB接点どちらか確認が必要です。A接点の前提で進めます。
もし、B接点の場合はシーケンス回路を修正する必要があります。
動作の盲点
トイレに入る時、トイレから出る時、それぞれ戸を開ける都度起動がかかります。


次にハード結線図です
終了のスイッチは、B接点の物を使用しています。
出力回路は必要に応じてスイッチやヒューズなどを入れてください。

図3


シーケンス回路はこちら
停止のスイッチは、普段ONで、押すとOFF

図3
起動保持がかかると同時に、タイマーがカウントを始め、設定時間がくれば、
タイマーの接点により起動保持がOFFになります。
それによってタイマー自身の保持も切れるという訳です。
簡単な回路ですから是非「ステキPLC」でお試しください。
連枝では環境によってタイマーの最大値が定められています。
ステキPLCでは、最大25.5秒ですので、それ以上長くする場合は
タイマーを複数組み合わせて下さい。(色タイマーのシーケンス回路参照)


でも、トイレの換気扇をPLCで制御する話は聞いたことありませんね
そう、PLCの動作電源も必要になるし・・・

そういう人への応用編。
ジュラルミンのトランクにこの装置をしかけておく。ふたを開けるとスイッチが入ってテープレコーダーの再生が始まる。
その時のメッセージ・・・「このテープは自動で停止する」
どうでしょうか?